機械式駆動には、稼働プロセスの調整に非常に手間がかかるという短所があります。たとえばサーボモーターのような分散型駆動技術の場合、マシンは年月を経た後でも、新機能により更新や向上化を図ることが可能です。そのための前提条件は、将来的に必要とされる要件をできる限り考慮に入れて、コンポーネントを選択することです。Hatebur COLDmatic CM 725(ダイレクトドライブ搭載)は、ダイレクトドライブによりプレスラムの動きをプロセスの大部分において適合させながらも、標準マシンと同等の成形性能を発揮します。それによりマシンは、汎用的に使用可能となり、お客様 のニーズおよびそれぞれのプロセスに的確に適合するものとなります。
専門技術者によってのメリット
すでに私たちのオペレーターの中には、新しい駆動システムに親しむことができた者たちもいます。彼らの評価は一貫してポジティブなものです。すでにこの マシンのセッティングにおいて、数多くのメリットが示されています。ダイレクトドライブは、従来のメインドライブよりもよりシンプルで洗練されたプロセスをとり、レスポンスにおいてもより予測しやすい挙動をします。
また、さらなるハイライトとしてハンドホイールがあります。マシンの感覚をよりわかりやすく伝えるので、位置決めおよびタイミングの正確な調整がさらに行いやすくなります。
セットアップ時間を節約する
この駆動コンセプトのもう 1 つのメリットは、パンチ位置およびタイミングの微調整時に部品をセッティングモードで成形できることです。手間のかかるフライホイールの加速や停止はもう必要ありません。これにより、新しい部品のセッティング時のセットアップ時間を節約することが可能となります。
ダイレクトドライブは従来の駆動システムの単なる代わりではなく、それ以上のものです。このオプションは仮想主軸上のすべての分散型駆動システムに関連して おり、それにより動きが互いにマイナスの影響を及ぼす ことを回避します。これは、すべての分散型駆動コンポーネントの動きがクリアに正確に実行されるという メリットをもたらします。
エネルギー損失の低減
ダイレクトドライブの場合には、フライホイールの代わりに、コンデンサーに必要なエネルギーが蓄えられます。これにより、マシンの接続にかかる電力を低く抑えられるのみでなく、セッティング時のエネルギー損失も著しく低減されます。フライホイールが停止することで保存されている全エネルギーが失われる一方、このエネルギーはダイレクトドライブではコンデンサーに保存されたままとなり、直ちに再び使用可能です。
Your advantage:
- プロセスに基づいた動作シーケンス
- 継続的な最適化
- 低速運転での成形による、より迅速なセッティング
- 直観的なマシン操作を可能にするハンドホイール
- 位置決め精度の向上
- セッティング時の人間工学的観点からの作業環境の向上