サーボインフィードによる 冷間成形効率の向上

サーボドライブへの改造は、すべてのマシン機能に同じよう に簡単に実装できるわけではありません。ただし、熱間フォー マーの数多くの改造プロジェクトの経験から、このような措 置の費用対効果は疑いの余地なく証明されています。

サーボモーターインフィードには多くのメリットがあります。 最も重要なメリットの概要は次のとおりです。

• 高精度で再現性の高い材料インフィード

• 両方向への材料の簡単なプロセス

• ストッパーとの正確な同期による最小限のオーバーストローク

• フリーホイールクラッチやバックストップなどの摩耗部品がない

• ガイドブッシュにさまざまな強さの負荷がかかるのを防ぐ

また、以下の要因を通じて経済的側面にも直接影響を及ぼし ます。

• タッチスクリーンによる材料送り長の迅速かつ柔軟な調整

• 保存されたデータから確実に再現可能な設定値

• 生産中に中断することなく材料送り長を調整可能 

• 摩耗およびメンテナンスコストの削減

インフィード技術の継続的な開発

Hatebur の冷間フォーマーシリーズでは、ロー ラーインフィードとリニアインフィードの 2 種類 があります。機械式ローラーインフィードは、 当社の冷間フォーマーの原型であり、最も古い バージョンでもあります。機械式ローラーイン フィードには、切断長を正確に規定する機械式 バーストップを追加する必要があり、モーターに よる調整ができないマシンの場合、システムを 停止して材料送りを調整する必要があります。

機械式油圧式リニアインフィードは長い期間をかけて 

開発されており、バーストップが完全に不要になりました。 送り長は高い要求に合わせて正確に調整でき、生産現場で 再現できます。その際には、油圧制御式クランプジョーによっ てワイヤーをしっかりとつかみ、搬送します。このシステムは、 インフィードストロークを調整する場合にのみ停止する必要 があります。

長年にわたり、新型の冷間フォーマーにはサーボ駆動の材 料インフィードが標準装備されてきました。その多大な成功 と高い信頼性から、当社はこの技術的ソリューションをレト ロフィットとしても提供するようになりました。最も簡単な方 法は、機械式ローラーインフィードをサーボローラーイン フィードに改造することです。この場合もバーストップは必要 となり、引き続き使用することができます。サーボモーター によるストッパー位置調整は、最適な相互作用の実現に役立 ちます。

マシンにすでにリニアインフィードが搭載されている場合は、 サーボリニアインフィードへの装備変更が可能です。この場合、 カットオフの非常に高い要求を満たすのにバーストップは必要ではありません。さらに、既存のクランプジョー油圧シ ステムを引き続き使用できます。

やや大規模ではありますが、技術的にも経済的にも非常に 興味深いアップグレードとして、機械式ローラーインフィード を最新バージョンのサーボリニアインフィードに改造すること ができます。これには、クランプジョーへの油圧供給が必要 となりますが、決定的なメリットがあります。それは、このよ うなソリューションでは機械式バーストップが完全に不要に なることです。