23.09.2024

クラッチ/ブレーキ コンビネーション:高い生産性、低いランニングコスト

数年前に成功したクラッチ/ブレーキ技術の最新化は、Hatebur 熱間フォーマーの全製品にとって 1 つのマイルストーンとなりました。最先端のソリューションにより、プラントの可用性の向上や ランニングコストの低減など、お客様に多くのメリットを享受していただけています。

新しいコンセプトを開発する際に、Hatebur のスペシャリストたちは主要なプロバイダーの既存のコンセプトを Hatebur 独自の要件ならびにお客様固有のニーズに合うように適合させています。その際には、新しいマシンの装備と既存のシステムの 改造の両方に等しく焦点があてられています。

HOTmatic AMP 20、AMP 30、HM 35、AMP 50 の各モデルには、冷間成形で長年にわたって実績のある、フリクションパッド仕様の空圧制御式クラッチ/ブレーキコンビネーションが採用されています。このコンパクトなユニットはメインドライブシャフトのフライホイール側に配置されているので、完全にフォーマー本体の外側にあります。

人員の安全性

すべての新しいソリューションにおいて、フライホイールはドライブシャフトではなくベアリングハウジングに直接取り付けられており、それにより人員の安全性が大幅に向上しています。この配置により、万が一ドライブシャフトが破損した場合でも、フライホイールはベアリングハウジング上にしっかりと保持されています。

技術的な側面

フリクションディスクの代わりにフリクションパッド付きクラッチ/ブレーキコンビネーションを使用することにより、いくつもの決定的なメリットがもたらされます。フリクションパッド付きの仕様では、ユニットをフライホイールとフライホイールハウジングにしっかりと接続することができます。シフトプロセス中の軸方向の動きはフリクションパッドとそのスチールキャリア間で行われるので、摩耗しやすいスライドブッシュは不要です。またフリクションパッドは回転中心から大きく離れてユニットの外側に配置されているため、個々のフリクションパッドにかかる力が比較的小さくなります。これにより、特に従来のディスクシステムと比較して、摩耗が最小限に抑えられます。従来のディスクシステムでは、その構造上、トルクが中心近くまで伝達されます。私たちは複雑なブレーキまたはクラッチディスクをシンプルなフリクションパッドに置き換えることにより、信頼性が高く、ローメンテナンスで、費用対効果の高い運転のための基盤を築きました。

生産性とコスト

サプライヤー企業と技術的な調整を行う際、私たちの開発チームは最新技術を巧みに利用するとともに標準コンポーネントを使用することにも注力しています。それにより、適正な市場価格となるように、摩耗部品やスペアパーツの最大限の可用性を確保しています。

生産とメンテナンス

短いブレーキ角度で確実に機能するクラッチ/ブレーキシステムは、人員の安全のみでなく、効率的な生産運転にとっても非常に重要です。新しいソリューションは、このユニットの維持管理に大きなメリットをもたらします。クラッチ/ブレーキコンビネーションはフライホイールの外側に配置されているのでアクセスしやすく、またフリクションパッドを交換することにより、容易にメンテナンスや修理を行うことができます。さらに、ブレーキ機能をフォーマー本体から外すことにより、潤滑油による汚れからより容易に保護できるとともに、クランクドライブへのアクセス性も著しく向上します。両方の機能が組み合わされているので、必要な安全弁は 1 つのみとなり、それにより電気系および空圧系の設置が著しく容易になっています。

世界中の様々なお客様が生産プラントをすでに新しいソリューションに変え、ランニングコストの低減や摩耗部品・スペアパーツの可用性の高さなどのメリットを享受しています。

HOTmatic AMP 20 の装備変更例

原則として、すべての AMP 20 がクラッチ/ブレーキコンビネーションに装備変更可能です。マシン本体の再加工は不要で、V ベルトの位置は変わりません。空圧系、電気系、保護装置、制御系では微調整が必要になります。装備変更の費用はマシンの技術的なレベルや年数、全体的な状態などに応じて異なり、装備変更の前にお客様に詳しい説明が行われます。

コストパフォーマンス分析
(減価償却期間)

フライホイールシャフト周辺に大規模な修理やオーバーホール作業が必要な場合には、新しいクラッチ/ブレーキコンビネーションへの装備変更について、私たちと共に算出を行い、検討なさることを強くお勧めします。製造番号やマシンの稼働率によりますが、私たちは従来のソリューションによるブレーキディスク/クラッチディスクやハブは 3 ~ 5 年以内に摩耗 限界に達すると見込んでいます。私たちの経験では、材料費、人件費、マシンのダウンタイムを考 慮に入 れて、ほとんどのお客様のところで最長 3 ~4 年で減価償却期間に達すると言えるでしょう。

Your advantage

• 最新のコンポーネントを備えた最新の技術ソリューション

• 確実なソリューションと簡単なトラブルシューティングによるシステム可用性の向上

• 費用対効果に優れたフリクションパッドを使用したシンプルな構造により、維持コストが著しく低減される

• 最新の安全弁を介した制御

• 迅速なメンテナンスと修理を可能にするアクセスの良さにより、簡単に設置できる

• 数年間での投資費用の償却

• フライホイールをベアリングハウジングに直接取り付け(ドライブシャフトが破損した場合の安全性を確保)

• フォーマー本体の外側にあるブレーキ =汚れのリスクの低減と クランクドライブへのアクセスの良さ

Hatebur のサービス

• プロフェッショナルなアドバイスと専門的知識に裏付けられた改造の実施

• 仮組込み済みのコンポーネントが在庫されているため、迅速な導入が可能

• 機械系、空圧系、電気系、制御系を、総合パッケージとして直接変更

• 摩耗部品とスペアパーツの可用性の高さ

• 減価償却期間の算出時のサポート

[Translate to Japanese:] Abschied Urs Tschudin
19.12.2024

ウルス・チュディン氏を偲んで

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CS 513 TH – 1 年後

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23.09.2024

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